オーケストラ愛聴録

クラシック大好き学生のCDレビュー

ブラームス 交響曲第1番 ショルティ/シカゴ響

 はじめまして。たろふというものです。

 自分の所有しているCDの整理も兼ねてこうしてブログに所有・購入したCDの感想を書き綴ってみようと思います。

 学生が食費を削りつつ何とか集めているCDですのであまりマイナーな物はあまりなく、マニアな方には物足りないかもしれませんがよろしくお願いします。

 

 

 

 

 さて、こうして始めてみたわけですが。

 記念すべき最初の曲は何にしようかと迷った挙句タイトルにある通りブラームスにしました。それも交響曲の第1番です。そしてレビューを書くべく、今日私が取り出したのはこちらです。

 

f:id:yatarov:20170531235103j:plain

サー・ゲオルグショルティシカゴ交響楽団 1979年録音

評価…☆☆☆☆☆(5点)

 

 ショルティとシカゴ響のブラームス交響曲全集からの1枚です。

 まず第1楽章冒頭から音の立ち上がりの鋭さに驚かされます。完璧にそろったアタックにより、まるで音量を突然0から最大にまで操作したと思ってしまうほど。しかし、それでも天下のシカゴ響、音の重量感は抜群です。その後もこのオケらしい硬めの音とすさまじいアンサンブル精度により圧倒されてしまいます。

 かと思えば2・3楽章では打って変わって非常に滑らかに旋律を歌いこみます。この辺りがこのコンビの凄いところですね。特に低弦の重量感もありながらしなやかな音色は素晴らしいです。

 そしてブラ1の肝である終楽章は当然のようにきっちり決めてきます。ホルンソロとトロンボーンのコラールの精度は流石としか言いようが無いですね。

 

 全体的に硬めの音色でしっかり演奏してくれるのでブラームスの楽曲構成やパート同士の絡みなどが良く見えます。こういう演奏を聴いたうえで色々な名演・名盤を聴いていけばそれらがさらに楽しめるのではないでしょうか。ちなみに個人的には提示部の繰り返しがある点も好印象です。